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タニショーゴの脳内音像文章 age.19



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age.19 

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『走れメロス』の悪役は誰か、という話を中学生のとき、国語の先生にされたことがあった。

一般論では人々を残酷な刑で罰し力を誇示する王様が悪者だとされているが、その先生によると明らかにメロスが悪役なのだとか。
なるほど、自分が死刑になるからその死刑囚を放してやれなんて言いながら「実は妹がもうすぐ結婚するのだ」とか言って親友を身代りにして村に帰るわ、帰ったら帰ったで自分の都合だけで結婚式の日程決めちゃうわ、寝過ごすわ、あきらめるわ、いきなり私を殴ってくれとか言いだしてドMだわで、ざっと並べるだけでこいつとは深く関わりたくないって感じだ。
さすが芥川龍之介の作品だけあって、ハッピーエンディングや「走れメロス」というタイトルががヒロイズムや独善への皮肉を煽る。

さて、メロスはだあれ?正解は、てめぇら人間だ!俺だ!俺なんてメロスだ!メッロォォォォオオオサォッ!なんてハードコアなMCをはさみながら俺は、音楽に挫折しかけた友達にあてて書いた文があまりに俺という人間を表現していたので、自らの右クリックをもってここに転載するのであった。


「独りよがりになってはいけない」って言葉があるでしょう。あれって、「中途半端な独りよがりはいけない」ってことなのよ。作曲とはつまり、独りよがりの芸術。どこまで独りよがりでやれるかをひたすら試す。
誰の言うことも聞くな。お前のいのちの1%も知らぬものが気まぐれに吐いた言葉など、お前に何の価値もない。ただ自分がやりたいようにやれ。その結果ついてこられない人間なら捨てろ。ついてくる人間すら突き放せ。
火星で歌え、金星で歌え、冥王星で歌え、そこで満足できない歌なら作り直せ。来世までかかっても作りなおせ。自分を信じろ。自分の中に、自分が今まで読んできた本の中に、感動した映画の中に、友達に、嘘に、恋に、愛に、そのどれかに必ず探していた言葉と音があるはずだから信じろ。誰より信頼できる自分を作り出すために日々を過ごせ。
以上が俺の作曲スタンス。「こいつ、的外れな批判しちゃって音楽センスねえんだなぁ」が口癖。


昔の俺は、上記のようなトガった人間になろうとしていろんな人を傷つけてきたものだけど、トガッた人間になった今、俺はもっと優しくなれるんじゃないだろうか、そう願いたいもんだチクショウ。もっと大人になぁぁぁぁああれ!
だけど、メロスもまた独りよがりの芸術だったんだ。そうでなくちゃ、セリヌンティウスは殴れまい。ここはひとつ、メロスが「こいつ、芥川とか言うイケメン、的外れな批判しちゃって正義ってもんがわかってねえなぁ」って言ってるのを、どっかで聞いたことがあることにしておこう。
誕生日プレゼント、メッセージ、ありがとう!泣きそうになりました。
[ 2008/10/17 11:55 ] 脳内音像文章 | TB(0) | CM(0)

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